47歳、女性、主婦兼クラフト作家です。

薄緑に鮮やかな赤紫の柄が入った羽織を手に入れたので、手芸の材料にしようと思い、ほどきました。

全体的に少しくすんだ印象があったので、洗ってみることにしました。

縮むのは分かっていましたが、この場合は洗った後に着物に仕立て直すわけではないので、その点は気にしていませんでした。

また、それまでもアンティークの大島紬の着物や絽の着物を解いて水洗いし、リメイク材料にしたことがあったので、今回もうまく行くだろうという、甘い見通しがあったことも事実です。

洗面台にぬるま湯を張り、愛用のシルク用洗剤を入れ、解いた布を浸しました。

ここで私は、とんでもない失敗をしてしまったのです。

以前洗った大島紬は、洗剤入りの水に10分ほど浸しておいたら、埃や汚れが見事に落ちて、見違えるほどいい風合いに洗いあがりました。

この時も、その先例に習って、水に浸し続けてしまったのです。

10分後、洗面台の中は悲惨なことになっていました。

まず、水が全体的に赤紫に染まっていました。

赤紫に染め抜かれた部分の染料が流れ、薄緑の部分にまでもんもんとまだらに侵食してしまっていたのです。

慌てて取り出しましたが、覆水盆に返らずとはこのこと。

既に染まってしまったまだら模様は、もうどうしようもありません。

やむを得ず、クエン酸溶液で色止めをしたうえで干しましたが、あの気に入っていた色合いと柄は台無しです。

羽織をほどいたときは、「これでチュニックを作ろうか。

それともベストと帽子のセットにしてみようか。」と、いろいろと考えて楽しんでいました。

しかし、色落ち&まだら染めになってしまっては、それもできません。

せめて被害が少なかった部分を使って、ポケットティッシュ入れや扇子入れなどといった、比較的小さい布で作れる小物を作るのが精一杯でした。

色合いや柄がとても気に入っていただけに、とても残念です。

次回から気を付けてる事は、洗いたい着物のごく一部(かけ衿の部分など)を使って、水洗いに耐えられるか、どれくらい色落ちするか、テストをするようにしました。

この程度でしたら、たとえ失敗しても被害は少なくて済みます。

洗いのテストに合格しても、10分もつけおきしたりせず、すぐに引き上げて色止めをし、干すようにしています。

これ以降、水洗いで失敗したことはありません。

あの羽織の布をダメにしてしまったのは非常に残念ですが、おかげで大切な教訓を得られたと思うようにしています。